小田原の老舗 老舗の練り物製造販売会社が倒産。創業450年の歴史がある会社が経営破たんというニュースがありました。

東京商工リサーチが29日明らかにしたところによると、老舗の練り物製造販売の美濃屋吉兵衛商店(神奈川県小田原市、資本金3550万円、鈴木吉兵衛社長)は28日、横浜地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約30億円。営業は通常通り継続し、経営再建を目指す。
美濃屋は戦国時代に創業した450年以上の歴史を持つ老舗。かまぼこや塩辛などを製造、販売している。東京商工リサーチ

倒産原因は業績不振

水産練製品や蒲鉾、わさび漬、塩辛、干物など、各種ギフト用加工食品 を製造販売し、皇室献上賜品(塩辛、蒲鉾、梅干し)も取り扱っていた。・・・ピーク時の平成4年3月期には売上高約22億3400万円をあげていた。
しかし、企業の経費削減に伴うギフト需要の減少や消費者嗜好の変化などで、以降の売上高は伸び悩み、26年3月期の売上高は約11億1400万円まで落ち込み、約2億7300万円の赤字となった。

かまぼこの消費量は年々減少している

かまぼこの消費量
全国かまぼこ連合会の調査 水産ねり製品一世帯当たり支出金額から「かまぼこ」だけを抜粋してみたところ。平成5年から年々下がり続けています。

80年代は、横這いで推移し、バブル以降、ちょっと上昇傾向がみられたものの、そのあとのジリ貧傾向が気になるところではあります。購入頻度では、かまぼこを例にとると、20年ほど前には、年間24回。つまり、月に2回かまぼこを買っていましたが99年では14.7回と、ほぼ1ヶ月に1回強と半減したかたちです。

ジリ貧の業界とはいえ450年の歴史のある老舗です。策はなかったのでしょううか? 小田原かまぼこの他の会社とホームページを比較してもました。マーケットは縮小傾向、どこも環境は変わらないはずです。

みのや吉兵衛 ウェブサイト

みのやよしべえ
みのや吉兵衛 ウェブサイトです。 売りは450年の歴史 皇室献上賜品 上質のブランディングを目指しています。
トップページはなぜか不思議なメッセージが表示され、新着情報は一切ありません。一応facebookはあるようですが、「いいね」は29件 2014年6月開設で8月まで2か月間は運用していたようです。

小田原かまぼこ といえば「鈴廣」

鈴廣
鈴廣 ウェブサイト http://www.kamaboko.com/
「小田原かまぼこ」検索は1位「かまぼこ」でも3位に表示されるページです。
商品紹介だけではなく、かまぼこの作り方、味わい方、レシピ 作法(電子ブックもあり!)などのコンテンツも充実しています。Facebookも攻めています!
バレンタイン
鈴廣かまぼこ いいね!が3042件 更新頻度も高く、いろいろなかまぼこや小田原情報を発信しています。
バレンタイン かまぼこ、 受験シーズン 合格祈願 かまぼこ
話題になりそうな面白い情報を発信。 攻めています!

ウェブコンテンツだけでない。リアルなコンテンツも充実

ウェブサイトでの情報量の多さと深さに圧倒され、まさに自社メディアを構築している鈴廣ですが、かまぼこ博物館 かまぼこの里などのリアルな施設もあり、小田原 箱根の観光スポットにもなっています。
かまぼこの里

お買い物やお食事を楽しんでいただくことはもちろん、
かまぼこの博物館や体験教室など、
お客様に楽しんで頂ける施設やイベントを多数ご用意しております。

かまぼこ体験教室
かまぼこをその場で作って食べる体験教室。私も小学生だった娘を連れて参加したことがありますが、楽しく、出来立てのかまぼこは本当においしい! この体験で鈴廣のファンになってしまいます。
教育コンテンツも充実、かまぼこ市場が縮小している中でも、しっかり固定ファンをつかんでいます。かまぼこ手作り 出張体験教室

ダントツのライバル企業と戦う

小田原の「鈴廣」を相手に頑張っている会社が株式会社籠清です。
創業200年の籠清(かごせい)も伝統の味とともに、新しい試み、催事イベントに独自の路線を歩んでいます。
かごせい
季節商品 イベント商品 リアル店舗の出店攻勢。鈴廣とは違う販売手法を行い、ファンを増やしています。
かごせい
かごせいもFacebookで情報発信、小田原観光局との協賛に力を入れています。

かまぼこ 市場は小さくなっているが

小田原のかまぼこ製造会社はどれも、創業100年を超える老舗ばかりです。
しかし
老舗というブランド力を頼らず、常に新しいことに挑戦していくことが極めて大切です。

鈴廣の社是が素晴らしい

社是 企業理念は一読してもらいたいものです。鈴廣も創業150年の「老舗」です。しかしながら、
「老舗にあって、老舗にあらず」
「現状に満足することなく、常に新しいことに挑戦し続ける」

を社是としています。

・・・一方「老舗にあらず」とは、変えなくてはならないことは勇気をもって変えるという決心。
変えなくてはならないもの、それは仕事のやり方。現状に満足せず、よりよいやり方があると信じて絶えず改革していく姿勢です。
この二つの決心が私たちの行動の指針です。

どの業界でも、市場規模が小さくなること、お客様の嗜好が変化していくことは避けられません。
そのような中でも常に、お客様のニーズを考え、自分たちを変えていくことが中小企業の経営では必要です。